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関西・日本における西のゲートウェイ – 関西国際空港/関西エアポート様

 


1994年に開港した関西国際空港は、日本有数の国内線・国外線ネットワークを提供する完全24時間運用可能な国際拠点空港です。年間2,900万人が利用するこの関西国際空港には、非常時に備え72台のメガスピークが配置されています。導入に至る経緯や現在のインバウンド事情をお伺いしました。 


 

ターニングポイントは2018年の台風21号

2018年にメガスピークを2台試験導入しました。導入後、大型の台風21号が発生したのですが、ターミナルの停電により館内放送ができなくなり、そこで電気を必要としないメガスピークで館内の案内・誘導ができたことから、メガスピークは災害発生時に有効だと社内で認識されました。

また、通常規模の台風であれば担当のスタッフが対応していましたが、21号の場合は担当だけではなく、所属の垣根を超えて対応しなければ対応しきれない規模であったため、メガスピークの操作が簡単で誰にでも使えたことは良かったです。

その後空港内全体で使用できるよう、各案内カウンターや各エリア、エリア毎の警備員などに新たに70台を配置しました。また、保安検査場では機内持ち込みに関するアナウンスなどが常時流れるようになっています。

 

増え続ける外国人旅行客

以前は外国からの旅客による混雑と言うのはみられませんでしたが、2014年度末には国際線の外国人旅客数が700万人に達し、混雑状況は対応が必要なほどになりました。更に2018年末には1,550万人と、2倍以上に増えています。特に旅客全体に対する外国人の割合もその間に大きく様変わりしており、現在は中国や韓国の方が全体の7,8割を占めています。そのため、英語のみでは対応が難しいことから、中国語スタッフや韓国語スタッフを増強し、更に多言語翻訳アプリなどを導入して対応しています。

 

館内ディスプレイへの緊急情報の一斉配信システムも導入

また、現在館内ディスプレイへの緊急情報の一斉配信も進めています。例えば、地震が起こった時に一斉に避難誘導のメッセージが表示されるものです。また、災害時にも空港の運用を継続する、もしくは被害を受けても早期に復旧できるよう、新たなBCP(事業継続計画)を策定し、もしも緊急時に航空機の運航が止まった際には、航空会社の方とも共に連携して旅客対応ができるような計画も進めています。

継続される防災対策

現在、防災訓練は年2回ほど大きな訓練をしています。内容としては21号級の台風を想定しています。それ以外にも以前より回数を増やし、細かく場所や内容を決めて実施しています。その際にはメガスピークは毎回使用されており、社内スタッフ内での認知度はかなり高いです。

今後大きなイベントとしては、東京オリンピック・パラリンピックがありますが、混雑としてはそれほど大きなものは予想していません。しかし、2025年には大阪・関西万博があるため、トライアンドエラーを繰り返しながら今後も防災対策を進めていきたいと考えています。

 


 

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